M&Aの仲介会社選びは、M&Aの成功を大きく左右します。しかも、いわゆる“悪徳業者”も存在するため、依頼先を選ぶ際には慎重になることが不可欠です。そこで今回は、信頼できるM&A仲介会社を見分けるコツと、仲介会社と契約を結ぶにあたって事前に知っておくべきことをお伝えしていきます。また、「自社に合っている業者であるか」も大切なポイントとなるので、記事を読んでしっかり理解を深めていきましょう。
まずは「自分の会社がいくらか」を知るところから
ジョブカンM&Aでは、専任アドバイザーが事業価値の簡易査定から成約まで一貫して伴走します。相談は無料。売却・買収のどちらでもお気軽にどうぞ。
M&A仲介会社選びで経営者が見落としがちな3つのポイント
M&A仲介会社がやってくれることはどこも同じだろうと思いがちですが、実際はそんなことはありません。とりわけ、次の3つの点については、「知らなかった」では済まないという結果を招きがちなので注意が必要です。
それぞれ詳しく解説していきます。
「着手金無料」の裏にある深刻な放置リスク
「着手金無料」「完全成功報酬」は一見メリットに思えますが、実は構造的に大きな問題があります。どういうことかというと、仲介会社が初期コストを回収できないことから、“確実に決まりそうな案件”を優先して、難易度が高い案件は後回しまたは放置する傾向にあるのです。
その結果として、次のようなことが起きます。
特に、地方企業や小規模案件(数億円未満)、赤字・債務ありの企業に対しては、このような扱いを受けやすいといえます。つまり、無料であるということは“リスクを背負っている”ということだと理解する必要があります。
また、事前に次のような質問を投げかけて、問題が起きにくい業者であるかどうかを見極めることが大切です。
両手取引と価格交渉の限界
「両手取引」とは、1社の仲介会社が、売り手と買い手の両方から手数料をもらう構造です。日本の中小M&Aにおいては、この構造は主流ではありますが、利用するほうにとってはデメリットが大きいといえます。
なぜかというと、仲介会社としては、交渉が長引けばコストが増して、破談となれば報酬がゼロとなるため、「価格を重視するよりも、早く・確実に成立させたい」が本音であるためです。
そのため、M&Aを進めていくうえで、仲介会社は次のような行動を取りがちです。
なかでも、次のような局面においては、仲介会社は「調整役」に回りやすいため注意が必要です。
両手取引であることによるデメリットを回避するには、次のような対策をとることが役立ちます。
つまり、重要なことを事前にきちんと確認することや、“誰の味方なのか”を曖昧にしないことが重要だということです。
レーマン方式の基準額による違い
レーマン方式とは、M&Aの成約時に仲介会社などに支払う手数料を計算する際、取引金額に応じて報酬率を段階的に下げる(逓減させる)方式です。
5億円以下は5%、5~10億円は4%、10~50億円は3%、50~100億円は2%、100億円超は1%の料率が一般的です。
レーマン方式は、M&A仲介会社手数料の一般的な計算方法なので、「レーマン方式を採用している仲介会社ならどこも同じ計算結果になるということか」と理解するかもしれませんが、実際はそうではありません。
どういうことかというと、基準額が「株価ベース」の場合と「移動総資産ベース」の場合があるためです。
【株価ベース】
一般的には、株価をベースにします。つまり、株式譲渡価格に対して課金されるということです。
(例)
売却額が3億円の場合、一般的な料率では5億円以下は5%であるため、手数料は1,500万円と算出されます。
【移動総資産ベース】
移動総資産ベースとは、次のすべてを合算して課金する方式です。
(例)
株価:3億円
借入:2億円
この場合、計算ベースは5億円となり、その5%である2,500万円が手数料となります。
つまり、同じ案件であっても手数料が1,000万円も異なるということです。
実際のところ、「株価ベース」であるのか「移動総資産ベース」であるのかについては、契約書にさらっと書かれているだけで、きちんと説明されないケースも多いです。また、「成功報酬〇%」だけしか書いていない場合も判断できません。そのため、次のような質問を投げかけて、事前に詳しい条件を確認することが大切です。
つまり、パーセンテージだけではなく、母数もしっかりチェックすることが大切だということになります。
また、できるなら、事前に手数料の総額シミュレーションを出してもらうことが望ましいです。しかも、1社だけでなく、2~3社にシミュレーションしてもらって、どの仲介会社に依頼するかを決めるといいでしょう。
まずは「自分の会社がいくらか」を知るところから
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よいM&A仲介会社を見抜く10のチェックリスト
M&A仲介会社を選ぶ際には、会社名や会社単位での実績をチェックするだけでなく、担当者・契約条件・M&Aの進め方などもチェックすることが大切です。
特に、次に挙げる10の項目については厳しくチェックすることが大切です。
「成約件数」だけでなく、同規模・同業種の実績、直近の案件経験についても確認します。できれば、「どんな難案件をどう成約させたか」まで聞くことをおすすめします。
また、売却倍数(EBITDA倍率)、競争入札の有無、条件面(従業員維持など)をはじめ、成約の“質”に関しても確認することが大切です。
担当者の担当件数が多すぎる場合も要注意です。目安としては、10件以内であることが理想と考えるといいでしょう。20件以上の場合、放置リスクがかなり高いといえます。
契約前に話を聞く段階で、「今、何件担当していますか?」は必ず質問しましょう。
企業概要書(IM)の叩き台が具体的であるか、業界理解・強みの言語化ができているかなどを確認します。最初の提案が雑であれば、最後まで雑のままである可能性が高いといえます。
「何社紹介できるか」だけでなく、なぜその企業が合うのかを説明できるかを厳しくチェックしましょう。M&Aの仲介は、ネットワークの深さが成果を左右することになるので、量と質の両方が合格ラインに達していなければいけません。
「当社の場合、どの買い手層が有力ですか?」「何社くらいに打診しますか?」「競争環境は作れますか?」などの質問で、戦略思考があるかどうかを見極めます。
赤字・地方・小規模などの場合の打ち手を言葉にできるかどうかもカギとなります。価格調整・スキーム変更の引き出しなどを提示してくれるかどうかに目を光らせましょう。なお、よい会社ほど「うまくいかない可能性がある」前提で話してくれます。
また、「この案件の難易度はどれくらいですか?」「当社の弱みを正直に教えてください」などの質問に対しても率直に答えてくれる場合、「どこをどう改善すれば売れる確率が高くなるか」などについてのアドバイスもしてもらえる可能性が高いでしょう。
両手取引であるのか片手取引であるのか、価格交渉時はどういうスタンスであるのかなど、きちんと説明してくれる会社でなければ信頼できません。曖昧な回答の会社は要注意といえます。「誰の味方か」が見えない会社に依頼することは避けましょう。
LOI後の交渉戦略、デューディリジェンス後の減額対応、条件交渉(表明保証など)のスタンスがきちんとしていなければ、数千万円単位で損する可能性が高いといえます。
「価格はどうやって引き揚げますか?」「デューディリジェンス後の減額要求にはどう対応しますか?」「過去に価格を覆した事例は」などの質問で、価格交渉力を見極めましょう。
「売れにくい場合の代替案は?」「破談になりやすいポイントは?」「情報漏洩対策は?」などリスク対応力を問う質問を投げかけて、きちんと現実を見ているかどうかを見極めましょう。
レーマン方式の基準(株価 or 移動総資産)、最低報酬、中間金の有無、追加費用(デューディリジェンスサポートなど)をすべて明確にしたうえで、「総額いくらになるか」を試算してもらうことが大切です。
成約までの平均期間、各フェーズの目安、遅延時の対応なども確認します。楽観的すぎるスケジュールを提示された場合は、その会社に依頼することはやめたほうがいいでしょう。
「本音で話せるか」「デメリットも正直に言うか」「レスポンスが早いか」などのチェックポイントから、相性や信頼度を見極めましょう。M&A仲介会社は、半年~1年以上の伴走者となる存在です。そのため、「相性が悪い」「なんとなく信頼できない」は絶対に避けるべきです。
ダメな仲介会社・悪徳業者の典型パターン
逆に、次の要素に当てはまる場合、単に能力が低いだけでなく、売り手に意図的に不利益をもたらす「悪徳業者」である危険性があるため、絶対に避けるべきです。
なかでも「買い手との癒着」や「悪質な囲い込み」は、本来もっと良い条件で売却できたはずの機会を根こそぎ奪われる致命的なリスクとなります。少しでも違和感を持った場合は、ただちにセカンドオピニオンを検討することが大切です。
実務での使い方
上記チェックリストは、次のように使うと効果的です。
比較することなしには、なかなか良し悪しは見えてこないものです。逆にいうと、2~3社に同じ質問をして比較することによって、より信頼できる会社を選べるということです。
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「総合型」か「業界特化型」か?自社の業種に合わせた比較基準
仲介会社を比較する際、規模と並んで重要なのが「得意とする領域」です。M&A仲介会社には、あらゆる業種を幅広く扱う「総合型」と、特定の業種(IT、医療・介護、建設、製造業など)に特化した「業界特化型」が存在します。自社に合うのはどちらか、以下の基準を参考に検討することが大切です。
総合型の特徴と向いているケース
幅広い業界の企業とネットワークを持っているため、異業種からの買収(事業拡大や多角化を狙う買い手)を探すのに適しています。
【向いているケース】
業界特化型の特徴と向いているケース
その業界特有の商慣習、許認可、専門用語に精通しており、事業の真の価値(無形資産など)を的確に評価してくれます。
【向いているケース】
自社の事業内容が特殊である場合や、専門的な強みがある場合は、最初から業界特化型の仲介会社も候補に入れて比較検討することをおすすめします。
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自社の規模に合わせた「仲介」と「FA(ファイナンシャルアドバイザー)」の使い分け
M&Aを実施するにあたっては、M&A仲介会社ではなく、FAに伴走してもらう場合もあります。
仲介会社とFAの使い分けは、基本的には次の通りです。
仲介会社とFAの違い、向いているケース
仲介会社とFAの特徴、それぞれの活用が向いているケースは次の通りです。
仲介会社
【向いているケース】
FA
【向いているケース】
判断のリアルな目安は次の通りです。
| 規模 | 推奨 |
| ~3億円 | 仲介で十分 |
| 3億円~10億円 | 仲介+FA検討 |
| 10億円以上 | FA推奨 |
| 規模 | 推奨 |
| ~3億円 | 仲介で十分 |
| 3億円~10億円 | 仲介+FA検討 |
| 10億円以上 | FA推奨 |
「価格交渉の余地が大きいかどうか」が大きな判断基準になるということができます。
ただし、仲介会社でも“売り手寄り”の会社はありますし、FAでも中小案件に強いことがあるので、実際のスタンスを確認することが重要です。
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M&A仲介会社の信頼性を担保する客観的指標と公的ガイドライン
M&A仲介会社は、実績や担当者の印象だけでなく、客観的に信頼性を担保する指標で見極めることも大切です。
「M&A支援機関登録制度」への登録有無
まず確認したいのが、「M&A支援機関登録制度」への登録の有無です。
「M&A支援機関登録制度」とは、中小企業が安心してM&Aに取り組める基盤を構築することを目的に設けられている制度です。中小企業庁によって、令和3年8月に創設されました。
登録機関となるためには、次の条件をクリアしている必要があります。
つまり、登録機関であるということは、最低限のコンプライアンスをクリアできているということになります。
また、もう一つの重要なポイントとして、この制度に登録されているFAあるいは仲介会社を選べば、「事業承継・M&A補助金(専門家活用枠)」の補助対象となります。
登録しているFAあるいは仲介会社に依頼する会社側にとっては、トラブル時に一定の救済ルートがあることもメリットとなります。
ただし、「M&A支援機関登録制度」に登録されているからといって、必ずしも優秀なFA・M&A仲介会社であるとは限りません。実績の質や担当者の能力を保証する制度ではないため、「登録している=最低限の条件をクリアしている」と考えるのが適切です。
なお、登録されているかどうかは公式サイトで検索すれば確認できますが、直接、「登録番号を教えてください」と聞くことでも確認可能です。登録しているかどうかを曖昧にする会社は避けたほうがいいでしょう。
最低手数料(ミニマムフィー)の事前確認
最低手数料(ミニマムフィー)とは、成約時に必ず発生する最低報酬額です。たとえば、「成功報酬はレーマン方式によって算出する。ただし、最低報酬額は〇〇万円とする」などの形で決められています。
この場合、レーマン方式によって「%」で算出された成功報酬と、「〇〇円」と具体的に定められた最低報酬額の、いずれか高いほうを支払うことになります。
たとえば、売却額が2億円で、最低報酬額が2,000万円の場合、成功報酬は5%の1,000万円となり、2,000万円のほうが高いため、2,000万円がミニマムフィーとして適用されることとなります。
一方、売却額が10億円で最低報酬が2,000万円の場合、成功報酬は3%の3,000万円となり、3,000万円のほうが高いため、3,000万円を支払うということになります。
2つの例の金額をみればわかる通り、中小のM&Aの場合、「%」より「最低額」のほうが高くなるケースが多いということになります。
「成功報酬のみ」は安心できない
M&A仲介会社は、「成功報酬のみ」を謳っていても、ミニマムフィーが設定されている場合が多いため注意が必要です。
しかも、ミニマムフィーに関しては、契約書の後半に小さく書かれているのみで、口頭説明もない場合が多いです。
さらに、「基本合意時に数百万円」「破談でも返金なし」など、中間金について決められていることもあるので、トータルコストで判断することが大切です。
これらを見落とさないためにも、契約前に次の質問を投げかけることがとても大切です。
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契約書レビューで必ず確認すべき条項
契約書レビューの際には、成功報酬以外についても、見落とさないようにしっかり確認すべき項目がいくつかあります。
手数料条項
チェックポイント
危険パターン
対策
手数料条項を確認する際には、総額シミュレーションを必ず出してもらいましょう。
専任条項(独占契約)
チェックポイント
危険パターン
対策
このような契約を結ばされると、放置されても他社に変えることができません。そのため、途中解約可能かを必ず確認する必要があります。
テール条項(成功報酬の追跡期間)
契約終了後も、一定期間内に紹介先と成約すると報酬が発生します。
危険パターン
対策
実質的に他社に乗り換え不可とならないよう、期間1年以内+対象企業を明確化することが大切です。
中間金・違約金条項
チェックポイント
危険パターン
対策
このような場合、実質的な“強制続行圧力”となるため、金額と返金条件を明確化しておくことが大切です。
解除条件(解約条項)
チェックポイント
危険パターン
対策
放置されても抜けられないということにならないよう、はじめから、無条件解約 or 軽微な違約金に調整しておくことが大切です。
利益相反・両手取引の扱い
チェックポイント
危険パターン
対策
これらのパターンは価格が伸びない原因になるため、交渉スタンスを明文化させることが大切です。
業務範囲(どこまでやるか)
チェックポイント
危険パターン
対策
想定外の追加コスト発生を防ぐため、業務範囲を具体的に列挙させることが大事です。
免責条項(責任の範囲)
チェックポイント
危険パターン
対策
トラブル時に免責条項が守られないことがないよう、重大過失は免責しない形に修正しましょう。
情報管理・秘密保持
チェックポイント
危険パターン
▼対策
従業員・取引先への漏洩リスクをなくすため、段階的開示とすることを明記します。
担当者変更・体制
チェックポイント
危険パターン
▼対策
品質が大きく低下する恐れがあるため、主要担当者を契約書に明記します。
≪危険な契約の典型パターン≫
上記10項目のうちいくつかがそろうと、「逃げられない契約」+「高くなる構造」になっている可能性が高いです。
また、次のパターンは、危険な契約の典型パターンであるといえます。
これがそろうと、“ほぼ詰み”の契約だといえます。
≪実務アドバイス≫
危険な契約を結んでしまうことがないよう、契約の際には次のことを大事にしましょう。
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M&A仲介会社選びに関するよくある質問(FAQ)
続いては、M&A仲介会社選びに関するよくある質問とその答えをみていきましょう。
Q. 契約期間と「テール条項」の注意点は?
契約期間の基本
M&Aの契約期間は6か月~1年が標準で、多くは「専任契約」(1社のみ)となります。
1年以上+自動更新ありなどの長すぎる契約期間を結ばされると、「放置されても乗り換えできない」「担当者の質が低くても固定」などの問題が起き得ます。
また、「正当事由がないと解約不可」「解約する場合、違約金が発生する」となると、実務上、ほぼ解約できない契約ということになります。
そのため、現実的なラインとして、次の条件を目安として契約を結ぶことが推奨されます。
テール条項とは
テール条項とは、契約終了後も、一定期間内に仲介会社が関与した相手と成約したら報酬が発生するという条項です。
テール条項も、M&Aの契約期間同様、長すぎると危険です。たとえば2~3年に設定されていた場合、実質的に他社に切り替えることができません。
また、“仲介会社が関与した相手”の定義が曖昧である場合も危険です。たとえば、「接触の可能性がある企業」「情報提供した企業」まで含むとなると、ほぼすべての買い手が対象になるということになりかねません。
そうした事態を防ぐためにも、次のような条件でテール条項を締結することが推奨されます。
よくある失敗パターン
一度解約して別会社に乗り換えた結果、前の仲介会社からはテール条約によって請求されて、新しい仲介会社からは成功報酬を請求されることとなる、“二重手数料”のリスクが生じます。
以上をまとめると、
契約期間は短く、解約しやすくして、テール条項は短く、対象を限定させて、“逃げ道を確保する設計”をつくることが最重要ということになります。
Q. 進行中に別の専門家へ相談(セカンドオピニオン)は可能?
結論からいうと、M&Aの進行中に別の専門家にセカンドオピニオンを求めることは可能です。ただし、契約内容によっては制限されることになるため注意が必要です。
問題になるのは「専任条項」
大半の契約では、他社への「依頼」は禁止されているものの、「相談」についてまでは明記されていないケースが多いです。
実際、次のようなケースは問題ありません。
【OKのケース】
一方、次のようなケースはNGになりやすいです。
【NGになりやすいケース】
上記のようなケースは、契約違反になる可能性が高いです。
しかし実際のところ、M&Aにおいては、セカンドオピニオンを受けることは大変重要です。なぜかというと、次のようなリスクがあるためです。
【M&Aにおいてセカンドオピニオンが重要である理由】
つまり、1社だけだと“いいなり”になりやすいということになります。
では、どうすれば契約上問題ない形でセカンドオピニオンを受けることができるかというと、次の2つのパターンがおすすめです。
パターン2の場合、価格・条件の裏をとることができます。
ただし、特にパターン2のセカンドオピニオンを実行する場合、契約前に次の2点を確認することが重要です。
この2点を曖昧にしたまま契約すると、後々トラブルに発展しかねません。
セカンドオピニオンを依頼する最適なタイミング
セカンドオピニオンは最低でも2回、理想としては3回入れるべきです。
3回の場合のタイミングは次の通りです。
【目的】
【なぜ重要か】
実務的には、この段階のセカンドオピニオンがもっとも費用対効果が高いです。
【目的】
【よくある問題】
この段階は、価格・条件の“天井”を見極めるフェーズであるといえます。
【目的】
【よくある問題】
この段階はいわば“最後の防衛ライン”なので、セカンドオピニオンによって妥当性をしっかり確かめたいところです。
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経営者の直感と「耳の痛い話」をしてくれるか
M&A仲介者を選ぶポイントは、ここまで解説してきた通りいくつかありますが、それに加えて、“直感”も非常に大切です。これは、仲介会社選びに限ったことではありませんが、「この人とはなんとなくうまくいく気がする」「この会社とは相性が悪いような気がする」という直感は大体当たるものです。もちろん100%当たるというわけではありませんが、なにかを選択するときには、自分の直感は大切な指標にしたいところです。加えて、「自社にとって耳の痛い話をしてくれるか」も重要なチェックポイントであるといえます。「なんとしても契約をとりたい」などと、自分たちにとってのメリットしか考えていない会社は、「私たちに任せれば絶対に成功します」などと“おいしい話”を囁いてくるので、うまく乗せられないように用心してくださいね。
この記事は、時点の情報を元に作成しています。
ジョブカンM&A ジョブカンM&A編集部
ジョブカンM&Aは、株式会社DONUTSが運営するM&Aアドバイザリーサービスです。主に企業の事業承継、成長戦略、出口戦略(イグジット)といった多様なニーズに応えることを目的としています。最大の特徴は、累計導入社数20万社以上を誇るバックオフィス支援クラウドERPシステム「ジョブカン」の広範なネットワークを活用している点です。この強力な顧客基盤を生かし、効率的なマッチングを実現します。
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