M&A仲介会社とFA(財務アドバイザー)の違い — 売り手が知るべきコスト・役割・選び方の全比較

まずは「自分の会社がいくらか」を知るところから

ジョブカンM&Aでは、専任アドバイザーが事業価値の簡易査定から成約まで一貫して伴走します。相談は無料。売却・買収のどちらでもお気軽にどうぞ。

目次
  1. 「M&Aをしたい」と思ったとき、誰に相談すべきか
  2. M&A支援の「主な相談先」4種類
    1. 1. M&A仲介会社
    2. 2. FA(財務アドバイザー)
    3. 3. M&Aプラットフォーム(マッチングサイト)
    4. 4. 金融機関・士業(銀行・弁護士・税理士等)
  3. 仲介会社とFAの最大の違い:「誰の味方か」
  4. 自分の案件にはどちらが向いているか
    1. 仲介会社(プラットフォーム含む)が向いているケース
    2. FAが向いているケース
  5. 「良い仲介会社」を選ぶ3つのポイント
    1. 1. 自社の業種・規模の案件実績があるか
    2. 2. 担当者が「案件理解」ではなく「事業理解」で動いているか
    3. 3. 複数社に相談してから選ぶ
  6. M&Aプラットフォームは「入口」として活用する
  7. まとめ

「M&Aをしたい」と思ったとき、誰に相談すべきか

会社の売却・事業承継を考え始めたとき、最初に直面するのが「誰に相談すればいいのか」という疑問だ。

「M&A仲介会社」と「FA(財務アドバイザー)」——どちらもM&Aの専門家として名前が出てくるが、役割・費用・利益相反の有無が大きく異なる。この違いを理解しないまま相談先を選ぶと、「思ったより費用がかかった」「買い手の都合に引っ張られた」という事態につながりかねない。

本記事では、M&Aの相談先の種類と違い、それぞれが向いているケースを整理する。


まずは「自分の会社がいくらか」を知るところから

ジョブカンM&Aでは、専任アドバイザーが事業価値の簡易査定から成約まで一貫して伴走します。相談は無料。売却・買収のどちらでもお気軽にどうぞ。

M&A支援の「主な相談先」4種類

1. M&A仲介会社

売り手・買い手の双方を代理して交渉を進めるプレイヤー。日本M&Aセンター・M&Aキャピタルパートナーズ・バトンズ・ジョブカンM&Aなどがこれにあたる。

特徴:

  • 売り手と買い手のマッチングを行う
  • 双方から報酬を受け取る(または一方から成功報酬)
  • 案件化から成約まで一貫してサポートする
  • プラットフォーム型では、自分で相手を探す「セルフマッチング」も可能
  • 費用:

  • 成功報酬型が主流(成約した場合のみ費用発生)
  • 成約額の3〜5%が目安(仲介会社・規模による)
  • 最低手数料設定(200万〜500万円程度)があることが多い
  • 2. FA(財務アドバイザー)

    売り手のみの立場で、利益最大化のために交渉・支援を行うプレイヤー。証券会社・投資銀行・独立系FAが担う。主に大型案件(数億円〜数十億円以上)で活用される。

    特徴:

  • 売り手専属で動くため、利益相反が生じない
  • 買い手の探索から入札プロセスの設計・交渉まで一貫支援
  • 複数の潜在買い手に並行してアプローチし、競争環境を作ることで売却価格を引き上げる戦略を取る
  • 費用:

  • 着手金(200万〜500万円)+成功報酬(成約額の1〜3%)が多い
  • 中小企業向けの案件では費用対効果が合わないケースもある
  • 3. M&Aプラットフォーム(マッチングサイト)

    バトンズ・TRANBI・ジョブカンM&Aなど、インターネット上で売り手・買い手が直接交渉できるプラットフォーム。

    特徴:

  • 売り手は無料または低コストで案件掲載できる
  • 仲介担当者が入らず、自分で相手を探して交渉する「セルフ型」
  • 小規模案件(数百万〜数千万円規模)に向いている
  • 専門的なアドバイス・サポートは基本的に受けられない
  • 費用:

  • 売り手:掲載無料〜月額数万円
  • 成約時の手数料:仲介会社より低い(または無料)
  • 4. 金融機関・士業(銀行・弁護士・税理士等)

    取引銀行や顧問税理士・弁護士がM&Aの相談窓口になることもある。

    特徴:

  • 既存の信頼関係がある
  • M&A仲介専門ではないため、案件化・買い手探しのノウハウは限定的
  • 買い手候補を自行内・顧問先に限定した紹介になることが多い

  • まずは「自分の会社がいくらか」を知るところから

    ジョブカンM&Aでは、専任アドバイザーが事業価値の簡易査定から成約まで一貫して伴走します。相談は無料。売却・買収のどちらでもお気軽にどうぞ。

    仲介会社とFAの最大の違い:「誰の味方か」

    仲介会社とFAの本質的な違いは「誰の利益のために動くか」だ。

    項目 M&A仲介会社 FA
    代理する立場 売り手・買い手の双方 売り手のみ
    利益相反リスク あり(双方代理) なし
    費用 成功報酬中心 着手金+成功報酬
    買い手探索の範囲 自社のデータベース内 広範囲(入札プロセス等)
    向いている規模 小〜中規模(数千万〜数億円) 中〜大規模(数億円〜)

    仲介会社は売り手と買い手の双方から報酬を得るため、理論上は「双方の利益を調整する」役割になる。売り手の利益最大化だけを追求することは難しい構造だ。

    一方、FAは売り手専属のアドバイザーとして、価格引き上げ・条件交渉・リスクヘッジを一貫して売り手の立場で行う。ただし費用が高くなる。

    どちらが良い・悪いではない。案件の規模・目的によって使い分けが必要だ。


    まずは「自分の会社がいくらか」を知るところから

    ジョブカンM&Aでは、専任アドバイザーが事業価値の簡易査定から成約まで一貫して伴走します。相談は無料。売却・買収のどちらでもお気軽にどうぞ。

    自分の案件にはどちらが向いているか

    仲介会社(プラットフォーム含む)が向いているケース

  • 案件規模が数百万〜数億円程度
  • 売却価格より「早く・確実に成約させたい」優先度が高い
  • 事業承継の相手が「誰でもいいわけではないが、広く探したい」
  • 費用をなるべく抑えたい(成功報酬型で着手コストをかけたくない)
  • FAが向いているケース

  • 案件規模が数億円〜数十億円以上
  • 売却価格を最大化したい(競争入札で複数の買い手に当たりたい)
  • 買い手候補が業界大手・PEファンドなど交渉力の高い相手になる見込み
  • 複雑なM&Aスキーム(株式交換・MBO等)を検討している

  • まずは「自分の会社がいくらか」を知るところから

    ジョブカンM&Aでは、専任アドバイザーが事業価値の簡易査定から成約まで一貫して伴走します。相談は無料。売却・買収のどちらでもお気軽にどうぞ。

    「良い仲介会社」を選ぶ3つのポイント

    仲介会社を選ぶ際、以下の3点を確認することを勧める。

    1. 自社の業種・規模の案件実績があるか

    「医療系クリニックの売却」「IT企業の事業譲渡」など、自社に近い案件の成約実績を確認する。業種の理解がないと、案件資料の作り方・買い手候補の探し方が的外れになりやすい。

    2. 担当者が「案件理解」ではなく「事業理解」で動いているか

    良い担当者は、自社の事業の強み・弱み・競合環境を理解した上で「どんな買い手に刺さるか」を考える。「案件を成約させる」ことだけを急いでいる担当者は、売り手の利益より自分のインセンティブを優先するリスクがある。

    初回相談で「御社の強みはどこですか?なぜ今売却を考えていますか?」という質問をしてくる担当者は、事業を理解しようとしている。「いくらで売れますか?」という質問しかしない担当者は注意が必要だ。

    3. 複数社に相談してから選ぶ

    1社だけに相談して即座に専任契約(独占契約)を結ぶのは避けた方が良い。最低でも2〜3社に相談し、担当者の質・提示条件・費用体系を比較してから選ぶことを勧める。


    まずは「自分の会社がいくらか」を知るところから

    ジョブカンM&Aでは、専任アドバイザーが事業価値の簡易査定から成約まで一貫して伴走します。相談は無料。売却・買収のどちらでもお気軽にどうぞ。

    M&Aプラットフォームは「入口」として活用する

    「まずどのくらいの価格で売れるか感覚を掴みたい」「どんな買い手がいるか見てみたい」という段階では、M&Aプラットフォームへの登録が有効だ。

    費用をかけずに買い手の関心度を確認でき、相場観を掴めるため、本格的な売却プロセスに入る前の「情報収集フェーズ」として活用できる。

    ただし、プラットフォームで見つかった買い手との交渉を自分で進めるのは、法的リスク・バリュエーションの適正判断という観点から難度が高い。交渉が本格化した段階では、専門家(仲介会社・弁護士)のサポートを受けることを勧める。


    まずは「自分の会社がいくらか」を知るところから

    ジョブカンM&Aでは、専任アドバイザーが事業価値の簡易査定から成約まで一貫して伴走します。相談は無料。売却・買収のどちらでもお気軽にどうぞ。

    まとめ

    M&Aの相談先を選ぶ際の整理:

    相談先 向いている規模 主な特徴
    M&Aプラットフォーム 小規模(〜数千万円) 低コスト・セルフ型
    M&A仲介会社 小〜中規模(〜数億円) 成功報酬型・双方代理
    FA 中〜大規模(数億円〜) 売り手専属・価格最大化
    銀行・士業 全規模(補完的) 既存関係・限定的サポート

    「M&Aを考え始めた段階」では、プラットフォームへの登録と仲介会社への相談を並行して行い、相場感を掴むことから始めることを勧める。売却を焦る必要はない。しかし、準備なしに「急いで売ろう」とした場合、買い手に足元を見られて価格が下がるリスクが高まる。

    時間があるうちに選択肢を広げ、自分にとっての最良の出口を設計することが、会社を正しい形で次のステージに引き渡す第一歩だ。

    ジョブカンM&A ジョブカンM&A編集部

    ジョブカンM&Aは、株式会社DONUTSが運営するM&Aアドバイザリーサービスです。主に企業の事業承継、成長戦略、出口戦略(イグジット)といった多様なニーズに応えることを目的としています。最大の特徴は、累計導入社数20万社以上を誇るバックオフィス支援クラウドERPシステム「ジョブカン」の広範なネットワークを活用している点です。この強力な顧客基盤を生かし、効率的なマッチングを実現します。


    他の関連記事はこちら